北朝鮮・朝鮮労働党大会で女性と軍人幹部が減少した理由、世代交代も進展、金正恩総書記の権力固め進む(後編)
今回の人事で注目されていたのは金正恩党総書記から2度も公開的な批判を受けていた金徳訓党経済担当書記(元首相、党政治局員)の処遇だった。
金正恩党総書記は23年8月、平壌近郊・南浦市の海岸付近で堤防が決壊した干拓地を視察し、「決して自然災害現象による災いではなく、徹頭徹尾怠け者たちの無責任さと無規律による人災である」と述べ 金徳訓首相ら幹部を厳しく批判した。
2度も公開批判受けた金徳訓氏は更迭されず
さらに金正恩党総書記は「内閣総理は傍観的な態度で現場を一、二度見て回って帰っては副総理を派遣することにとどまり」、「内閣総理の無責任な活動態度と思想観点を党的に深く検討する必要がある」とまで金徳訓首相(当時)を批判した。
これは北朝鮮メディアでも報じられ、粛清の対象になるのではないかと思われたが、その後も首相職を続け、24年12月になって現在の朴泰成首相に首相の座を譲った。しかも、その後も党政治局員の地位を維持し、党経済担当書記として、経済政策の司令塔の役割を果たしてきた。
しかし、金正恩党総書記は党大会直前の26年1月19日、咸鏡南道の龍城(リョンソン)機械連合企業所第1段階改修工事の竣工式に出席し、そこでの演説で「あくまでも無責任かつずさんで無能な経済指導幹部たちのために、本来なら被る必要もない人為的な混乱を喫し、少なからぬ困難と経済的損失を余儀なくされた」と党幹部を批判し、現場で、楊勝虎(ヤン・スンホ)機械工業担当副首相を解任した。
金正恩党総書記はさらに「当時の内閣総理と今の機械工業担当副総理は仕事をいい加減にした」と非難の矛先は「当時の内閣総理」、すなわち金徳訓元首相に向かった。
「前の内閣の活動体系と指導的幹部の資質や能力、態度は、この1つの企業の現代化を通じて如実に露呈した。南興青年化学連合企業所や興南肥料連合企業所の事件を見ても、当時の総理と内閣の無責任的な態度をよく知ることがでる」と金徳訓元首相を非難した。





















無料会員登録はこちら
ログインはこちら