北朝鮮・朝鮮労働党大会で女性と軍人幹部が減少した理由、世代交代も進展、金正恩総書記の権力固め進む(後編)
金正恩党総書記が公式の場で金徳訓党経済担当書記(元首相)をこのように批判し、その発言は党機関紙『労働新聞』や『朝鮮中央テレビ』などでメディアでも大きく報じられた。
しかし金正恩党総書記が2度にわたりこのように公開批判したため「更迭は免れまい」と思ったが、金徳訓氏は党大会でも生き残った。党書記には選出されず、権限は弱まったが、序列18番目ながら党政治局員に選出された。金正恩党総書記は批判したが、円滑な経済政策のためには必要な人材という結論になったとみられる。
謎の政治局員「シン・ヨンイル」
謎の人物は序列8位の党政治局員として登場した「シン・ヨンイル」氏だ。過去の党中央委員や委員候補の名前の中にもその名前はなく、過去の経歴などもまったくわからない人物だ。北朝鮮では時々、こうした人物が登場するが、現時点ではどういう人物かわからない。党書記、党部長に選ばれているので何かの分野を担当する人物とみられる。
メディアの関心を呼んだのは金正恩党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)氏が党政治局員候補、党部長に選出されたことだ。これまでは、ただ党副部長の肩書きで活動してきた。
とくに、対南(韓国)政策や対米政策で兄の金正恩党総書記の意向を受けた激しい論調の談話や、時にはソフトな談話を出し、韓国当局や国際社会を翻弄してきた。
金与正氏は17年10月に党政治局員候補になり、翌18年2月には党宣伝扇動部第1副部長となった。18年から19年2月までの金正恩党総書記が対話路線を取って米朝首脳会談を実現したが、その実務は外務省や党国際部ではなく、党統一戦線部が担ってきた。





















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