北朝鮮・朝鮮労働党大会で女性と軍人幹部が減少した理由、世代交代も進展、金正恩総書記の権力固め進む(後編)

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今回の人事では党書記に11人が選出された。これまでの党書記は趙甬元(組織指導)、朴正天(軍事)、李日煥(宣伝扇動)、李熙用(幹部部)、金徳訓(経済)、趙春龍(軍需工業)、崔東明(チェ・ドンミョン、教育科学)だった。カッコ内は筆者の推定の担当分野である。

特徴は従来いた国際担当、対南担当の書記がいないことであったが、この2部門は金与正氏が実際に担当していたとも言える。逆に言えば、国際や対南担当の書記がいれば、金与正氏の活動がしにくくなるために敢えて空席にしていたとも言える。

党書記が7人→11人に

今回は金才龍、李日煥、鄭京択、金成男、シン・ヨンイル、李煕用、朱昌日、趙春龍、安金哲、金正官、金承斗の11人が選出された。筆者の推定では金才龍は組織指導、李日煥は宣伝扇動、鄭京択は軍事、金成男は国際、李煕用は幹部、朱昌日は宣伝扇動、趙春龍は軍需工業、金承斗は教育を担当しているのではないかと思う。

安金哲氏は平安南道で道書記、道責任書記などを務め、23年3月から金属工業相を務めている。おそらく経済関係の担当と思われる。

金正官氏は国防相などを務めた軍人で、24年12月に党政治局員になり、内閣で副首相を務めていた。担当が軍の関係なのか、経済関係なのか不明だ。

シン・ヨンイル氏についてはどういう人物かまったく分からず、担当も推定のしようがない。

国際担当書記と見られる金成男氏は中国の専門家だ。金成男氏が対米関係を担当するとは考え難く、中国担当書記と考えたほうがよいだろう。金成男氏の党書記起用は、北朝鮮が今後、対中関係の改善に向けて動き出すことを示唆しているように見える。

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