"老後貧乏"は40代で決まる! 「教育資金」と「老後資金」はどちらを優先すべきか…人気FPがガチ指南

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車椅子とがま口財布
教育資金と老後資金。40代はどちらを優先すべき?(写真:freeangle/PIXTA)
「老後の資金はしっかり準備できていますか?」
今の日本で、この問いに胸を張って「はい、できています!」と答えられる人はどれぐらいいるだろう。少なからずの人が、「準備などまったくできていない」「年金だけでは心もとない」と不安を口にするのではないだろうか。
そんな不安を解消すべく、老後資金の作り方について指南した『マンガでわかる 「だまされない」お金の増やし方』(KADOKAWA)が話題を呼んでいる。老後に月10万円を受け取るためのシンプルかつ手堅い投資方法について、マンガとテキストでわかりやすく解説されているのが特徴だ。

著者は元大手保険会社勤務でファイナンシャルプランナーの鳥海翔氏。YouTubeチャンネル「鳥海翔の騙されない金融学」は、フォロワー37万人超の人気を誇っている。そんな鳥海氏が「40代は教育資金と老後資金のどちらを優先すべきか」についてアドバイスする。

40代でバレる「資金力のある人」と「全然ない人」 

40代は子どもが高校生、大学生となって教育資金がかかり、住宅資金もありと、人生で一番お金のかかる時期にさしかかります。さらには、そろそろ老後資金が気になってくる年代でもあります。

私のところに相談にいらっしゃる40代の方からは「教育資金もかかるし老後資金も貯めたい。どちらを優先すればいいですか」「教育資金と住宅資金と老後資金、いろいろあってどうすればいいか混乱しています」といった質問を多く受けます。

そこで、今回は「40代の資金戦略」について述べてみたいと思います。

40代といえば、社会に出て20年。実はこの年代こそが「お金を持っている人」と「持っていない人」の分かれ目です。というのも、20代から貯蓄や投資をコツコツ続けてきた人と、何もしてこなかった人との資金力に、はっきりと差が出てくる年代だからです。

もし、40代で1500万円を貯めることができていて、それをインデックス投信など手堅い投資で運用すれば20年後にはどうなるでしょうか。年利5%で計算すると約4000万円、7%で計算すれば約5800万円になります。これだけあれば、まずは安心ではないでしょうか。

次ページ40代から老後資金を作るための「具体的な方法」
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