横浜家系ラーメン「壱角家」を全国展開する株式会社ガーデンが、味噌ラーメンの老舗ブランド「萬馬軒」をM&Aで傘下に収めた。
外食チェーンの再生・拡大に長けた同社が、あえて“職人性”の強い味噌ブランドに挑む理由は何か。ガーデンの川島賢社長に話を聞いた。
ガーデンはこれまでも幾度となく手腕を発揮
「『壱角家』ではオペレーションを徹底的にシンプルにしました。その次は、逆に“手間のかかる美味しさ”に挑戦したいと思ったんです」(川島社長、以下同)
味噌ダレと野菜、スープを中華鍋で煽りながら作る「萬馬軒」の調理法は、店舗・職人ごとのブレが生まれやすい。一見、チェーン化には不向きだ。しかし川島氏にとっては、それこそが挑む価値のある領域だった。
ガーデンはもともとカラオケ事業を中心に成長した企業だ。創業からわずか2年で年商10億円に達し、金融機関や投資家から「外食も再生できるのでは」との期待が寄せられた。
そうして引き継いだのが、当時経営不振に陥っていた外食企業「だるまのめ」などのラーメン・ステーキ業態である。そこから外食事業への本格参入が始まった。



















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