「週3日働き年収2000万」オジサンのニッチな仕事 「元手ゼロ」で楽なビジネスを軌道に乗せたワケ
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長年、企業家研究を続けてきた経営学者の高橋勅徳さんは、自分が楽しむことを中心にビジネスを構築し、家族が生活するのに十分な稼ぎを得る状態を作る「そこそこ起業」についてWebで連載し、読者の反響を得てきました。本記事では高橋さんの著書『なぜあの人は好きなことだけやって年収1000万円なのか? 異端の経営学者と学ぶ「そこそこ起業」』より一部を抜粋し、週3日の仕事で年収2000万円だという、ある男性の仕事について解き明かします。
1本目の記事:「キラキラ」より「そこそこ」起業が幸せになる本当
歌舞伎町で会ったオジサンは怪しい人?
「世の中には、意外に楽に稼げる仕事っていっぱいあるんですよね」
ある日、新宿・歌舞伎町の酒場で、私に話しかけてきたのは、50代後半の普通の……というよりは、立呑みのモツ焼き屋に馴染みすぎているオジサンでした。
私は特に職業を明かしたわけじゃないのですが、脈絡もなく、いきなり変なことを言い出したのです。こういうところで儲け話を始める奴は、場所柄だいたいは詐欺師……と私は警戒水準だけを上げて話を聞いてみることにしました。
「へぇ、どんな仕事をされているんですか?」
「週3回くらい大事な人と会ってちょっと会議して、あとはメールを数本打つくらいですね、やらなきゃならないことは。それで今年は、2000万円くらいの年収になりました」
(キタキタ! ネットワークビジネス? それとも不動産?)
妙に物腰が丁寧なのが、また怖い!
「おー、すごいですね。そんな夢みたいな仕事、あるんですか?」
とりあえずもっと話を聞いてみたいと思い、ちょっとだけ身を乗り出し気味に尋ねてみました。
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