京阪線の「要衝」枚方市駅、知らない間に大変貌 本線と交野線に挟まれた三角地帯に再開発ビル
駅周辺はガラス張りのT-SITEのほかは、やや年季の入ったビルが建ち並んでいたが、最近になってその風景が大きく変わった。京阪本線と交野線、天野川に挟まれた三角地帯に複合施設「ステーションヒル枚方」が5月末に竣工した。
京阪ホールディングス(HD)が参画する再開発プロジェクトの一環。超高層ビルの最上階に露天風呂を備えたホテルやオフィス、賃貸住宅などで構成する。
低層部には既存の高架下商業施設と一体になった東改札口直結の「枚方モール」が9月6日にグランドオープン。9月17日には5階に市民窓口センターや図書館などの行政フロアが開設された。
京阪電車の本社機能が一部移転
三角地帯にはかつて研修所など京阪電車の事務所があった。枚方市駅を管轄する枚方エリアの谷口悟駅長は1985年入社。淀屋橋・北浜・天満橋の駅員を皮切りに車掌、運転士、助役とキャリアを積んできた。「枚方は入社したときや、車掌・運転士になるために毎日頑張って勉強をした思い出の地」と話す。
「ステーションヒルの開業で全体的にお客さまの数が増え、人の流れも変わりました。北口では再開発工事が続いていて、それが完成すればもっと変わりそうで楽しみやな、と思っています」
京阪HDは大阪・天満橋の「OMM」に本社を置いているが、傘下の京阪電気鉄道は経営企画部、安全推進部などの鉄道部門の本社機能をステーションヒル枚方に移転、9月13日から新事務所での業務を開始した。
枚方市駅は大阪と京都のどちらにもアクセスしやすい立地を武器に新たなスタートを切ったばかりだ。
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