――こうして孤独について取り上げると、Xやネット上で大きな議論が巻き起こります。人といることが苦手だったり、1人でいるほうが落ち着くという人もいて、「孤独=悪」という考えを押し付けられることに抵抗があり、それも理解ができます。
生物学的には人はそれぞれ違った気質を持って生まれてきます。内向的な人もいれば、外向的な人もいる。内向的な人は人生に必要な人数が少ない。そして実際、多くの人が周りにいることは非常にストレスになるのです。
一方、外向的な人は多くの人を必要とします。彼らは人からエネルギーを得るのです。どちらかが健全ということはありません。ただ私たちが知っているのは、誰もが少なくとも1人か2人の信頼できる人を必要としているということです。どんなに内向的であっても、です。
内向的な人に悪いところは何1つない
――誰もが家族や友人、職場の仲間をたくさん作って、仲良くしなければいけないということではないのですね。
内向的な人は、自分には何か悪いところがあると思い込むことがありますが、そんなことはありません。彼らに悪いところは何1つないのです。
友達が少ないから不幸になるのではないか、不健康になるのではないか、と心配しているのならばそんなことはまったくありません。ほとんどの内向的な人たちは今のままでとても幸せなのです。
――そうは言っても、過去の経験やトラウマから人と親密な関係を築くことを恐れている人は少なくないと思います。まず一歩踏み出すにはどうしたら?
まず、初対面の人に声をかけること。初対面の人と話すことへの恐れを克服するには、「ちょっとした勇気」が必要だということを知ることでしょう。
この経験は誰にとっても必要なことですが、特に過去の経験に基づいて怖がる理由がある人には必要です。そして大事なのは、これが毎回うまくいくとは思わないことです。
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