若年と中高年「テレビ視聴時間」これだけの違い メディア利用の「変化」をマーケティングに生かす

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スマホ利用が高まる中、若年層はテレビをどれくらい見ているのでしょうか(撮影:今井康一)

テレビからパソコン、そしてスマートフォンと、ユーザーが利用するメディアは変化し続けており、マーケティングではこれを理解することが欠かせません。インテージでは、生活者のメディア利用動向について調査や研究を行っています。

テレビとPCの利用が如実に低下

今回はメディア環境とSNSの活用について考えてみたいと思います。まずはメディアを視聴するデバイスの変化を見てみましょう。ここでは、テレビ、スマホ、PCの利用率を2017年から示しました。

利用率が減少しているのはテレビとPCです。2017年にはテレビの利用率は100%に近い数値でしたが、直近2023年では90%以下まで10ポイント程度低下しています。また、PCの利用率もテレビと同様に10ポイント程度低下しています。

対照的に利用率が増加しているのがスマホです。2017年の70%から2023年の83%へと増加し続けています。

年代別の分析からは60代のスマホ利用率が同じ期間で30%から2倍の60%に増加していることもわかっています。このような高齢層へのスマホの普及が、全体でのスマホ利用率の上昇に寄与したと言えます。

次に、1人あたりの利用時間の変化はどうなっているのか。年代別にデータを見てみましょう。

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脇田 光 インテージ メディアアナリスト

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2022年2月にインテージへ入社後、主にパネル調査「i-SSP」のテレビデータ運用・監査業務を担当。i-SSPを含むインテージメディアデータの活用促進のためセミナーや執筆などの情報発信活動も行いながら、クライアントのコミュニケーションデザイン支援提案まで広域な領域の業務に従事。

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山津 貴之 インテージ メディアアナリスト

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やまつ たかゆき / Takayuki Yamatsu

2014年に大学卒業後、インテージへ入社。2017年からスマートテレビ視聴ログを用いた商品である「Media Gauge」の新規事業開発を担当。データベースや調査設計等の基盤構築から、視聴データ分析による広告主や放送局等での活用支援まで幅広い領域に携わる。2021年からインテージグループR&Dセンターおよび在学中の筑波大学大学院ビジネス科学研究群で、スマートテレビでの放送とアプリの視聴実態について研究を開始。研究成果は学術雑誌”Journal of Broadcasting & Electronic Media”に掲載。

 

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