摂南大学(荻田喜代一学長)は、2023年8月26日から5回にわたり、大阪工業大学、大阪経済大学と共同で、市民向けの無料オンライン公開講座を開催する。メインテーマは「親が知っておくべきこと、シェアしませんか?」。各大学の教職員が独自の視点から、子を持つ親が令和の時代に知っておくべきことについて講演する。第1回は8月26日に「令和時代の自治会活動」と題して行われる。受講は申し込みが必要。
新しい時代に沿った教育の知見が求められる親への処方箋
子どもの教育に当たり、時代に沿った新しい知見が求められている親に向けて処方箋を示そうと、3大学は連携。オンライン講座開催は今年で3回目となる。
今回の講座では自治会活動、スマートフォンとオンライン授業、バーチャル時代への対応、子供の心を育む関わり、金融教育、の5テーマについて3大学の教職員がそれぞれ処方箋を示す。
加入率低下で問題化する自治会活動のあり方について解説
摂南大学地域総合研究所では、地域における市民活動と行政・福祉のあり方、まちづくりにおける「適疎」(過疎でも過密でもないゆとりある空間を重視した町づくりを指す造語)の追求など、地域の課題と解決方法を総合的に研究している。
第1回の講座では、同研究所事務局職員の吉田雄一朗氏が、昨今、住民の加入率低下やゴミ収集所の使用トラブルが問題化している自治会について、理想のあり方について提言する。
30代から自治会運営に携わってきた男性2人へのインタビュー動画で当事者の生の声を紹介するほか、地域防災に取り組む同大理工学部の池内淳子教授の活動など専門家の視点も取り上げる。
摂南大学は「小中高校生の保護者はもちろん、自治会活動に興味がある方や自治体職員にとっても新たな気づきや学びを得る機会になっている」としている。