子どもの部活動サポートで、保護者が最も大変に感じているのが「費用の問題」と回答した割合は49.6%で、5年前の2倍以上となっていたことが、個別指導塾「明光義塾」を運営する明光ネットワークジャパンの調査でわかった。

部活動の負担を「部活動に関連する費用的な問題」と回答した保護者
明光義塾が調査した部活動の保護者サポート実態調査リリースを基に東洋経済作成

昨今、保護者の経済的事情が教育格差として顕在化しており、その傾向がここにも現れている。

部活動に対して好印象の保護者が多数派

同社は2023年7月、部活動をしている中1~高3の子どもを持つ保護者1000人にアンケート調査を実施。

調査によると、部活動のサポートでいちばん大変なこととして、保護者の回答が最も多かったのは「部活動に関連する費用的な問題」(49.6%)で、18年の調査(23.0%)の2.2倍となった。このほか大変なこととして、お弁当の準備(28.4%)、遠征などへの送迎・同行(25.6%)が挙がった一方で、「特になし」と答えた保護者も30.5%に上った。

お子さまの部活動をサポートする中で一番大変なのは何ですか?
明光義塾が調査した部活動の保護者サポート実態調査リリースを基に東洋経済作成

また67.3%の保護者が、子どもの部活動を応援しに行っていると回答。「見に行かない」のは18.4%だったが、その理由として最も多かったのは「子どもが嫌がるため」(33.2%)、次いで「多忙のため」(26.1%)だった。

部活動と学業との両立については65.8%が「両立できている」と回答。部活動が受験に与える影響として「よい影響を及ぼす」と回答したのは46.7%で、「どちらかというと悪い影響を及ぼす」「悪い影響を及ぼす」の回答(11.7%)の4倍近くとなった。

あなたは部活動が受験に対してどのような影響を及ぼすと考えますか?
明光義塾が調査した部活動の保護者サポート実態調査リリースを基に東洋経済作成

部活動をいつ引退するべきかについては、93.6%が「引退するまで続けてほしい」と回答。ただし、36.9%の保護者は部活動から受験勉強への切り替えができるかどうかに不安を抱いているようだ。

(注記のない写真:吉野秀宏 / PIXTA)