アウトドアの首都・北米シアトル、今はこう楽しむ 「カフェ」と「マリナーズ」だけじゃない魅力満載

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オリンピック国立公園が位置する広大なオリンピック半島には、ほかにも魅力がたくさん! ぐるりと名所を車で回ると563キロほどにもなる、人気のロードトリップ先です。日帰りもできますが、点在するロッジやキャンプ場に滞在しながらの旅も人気です。

オリンピック半島の見どころの1つ、オリンピック山脈には、氷河によって削られてできた深い渓谷があり、「ハリケーンリッジ」の展望台からはその絶景が見渡せます。

一方、太平洋沿いのビーチはサンセットの名所。流木の山に波が打ち寄せる「ルビービーチ」や、オーシャンビューの宿泊施設とレストランがある「カラロッチビーチ」が有名です。ここから眺めるオリンピック半島の霧がかった幻想的な景観は、吸血鬼と少女の恋を描いた大ヒット映画シリーズ「トワイライト」にも登場します。

オリンピック国立公園への行き方ですが、シアトルの中心地からたくさんの日帰りツアーが催行されています。日系旅行会社による夏季限定の日本語ツアーは約4万5000円が相場。レンタカーを利用すればスケジュールに縛られず、思いのままに大自然を体験できます。

シアトル
1915年創業の「レイククレセントロッジ」前のクレセント湖畔にて。絶景を眺めながら心の休息を(写真:筆者提供)

マウントレーニアで絶景トレイル

シアトルから車で2時間圏内の国立公園「マウントレーニア(レーニア山)」も、大自然の宝庫です。

シアトルの南側に位置するマウントレーニアは、日本のコーヒー飲料のブランド名にもなっているので、聞き覚えのある方は多いでしょう。万年雪をかぶる雄姿は富士山に似ていることから、シアトル南部のタコマ地域に住む日系移民からは「タコマ富士」と呼ばれ、親しまれています。

中腹にある宿泊施設「パラダイスイン」周辺は、ハイキングにはうってつけです。ベビーカーにも対応する1.9キロのファミリー向けコースから、8.8キロにおよぶ本格登山コースまで、多くの選択肢があります。

オリンピック半島はうっそうとした森の息吹を楽しむ森林浴コースですが、こちらは展望コース。とくにリフレクションレイクの逆さ富士ならぬ“逆さマウントレーニア”は、SNS映え必至です。高山植物が咲き乱れる夏は観光客でいっぱいになりますが、日本の人気登山ルートのように大渋滞になることはないので、ご安心を。

この「パラダイス」のほか、アメリカ本土最大規模のエモンズ氷河のある「サンライズ」、多くの地元民がキャンピングに訪れる「オアナペコッシュ」などのエリアが知られます。こちらもオリンピック国立公園同様、シアトル中心部からの日帰りツアーが催行しています。日系旅行会社による夏季限定の日本語ツアーは約3万円から揃います。

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