国会議員の「お金と特権」実態を知っていますか JR無料パス不正利用で逮捕された元議員の不届き
議員特権を巡っては、これまでも国会議員の「第2の給与」とも呼ばれる、月額100万円の「文書通信交通滞在費(文通費)」が問題視されてきました。2021年10月の衆院選後、日本維新の会の新人議員が「1日だけの議員在籍で100万円支給はありえない」とネット上に投稿したことで一気に政治問題化したのは記憶に新しいところです。
今国会で日割り支給にする改正案が可決し、名称も「調査研究広報滞在費」に変更され使途の範囲も拡大されることになりました。「使途の明確化や情報公開」など重要な論点は先送りされています。
国民の血税が活動の原資となっている国会議員は、自分たちの襟を正すことを考えなくてはならないはずです。今回逮捕された、山下容疑者は勲章を受けるなど活動は高く評価されていました。その功労者が「議員時代のことが忘れられなかった」とまで述べる国会議員の特権とはどのようなものでしょうか。
日本は世界第何位なのか
日本の国会議員は世界最高水準の歳費を受け取っていると言われています。世界的にどの程度のランクにあるのか調べてみます。
1位 シンガポール 88万8428ドル(約9772万円)
2位 ナイジェリア 48万0000ドル(約5280万円)
3位 日本 27万4000ドル(約3014万円)
4位 ニュージーランド 19万6300ドル(2159万円)
5位 アメリカ 17万4000ドル(1914万円)
6位 オーストラリア 14万1300ドル(1554万円)
7位 イタリア 14万3352ドル(1576万円)
8位 ドイツ 13万3279ドル(1466万円)
9位 カナダ 13万0710ドル(1437万円)
10位 オーストリア 11万7903ドル(1296万円)
議員報酬ランキング上位10位を紹介します。調査時期(2019年)は1ドル=110円であることから同水準で算出しました。
出典:「This is what politicians get paid around the world」(LOVEMONEY.COM)
1位 中国 2975人
2位 イギリス 1425人
3位 イタリア 949人
4位 フランス 925人
5位 エジプト 892人
6位 ドイツ 807人
7位 インド 779人
8位 タイ 737人
9位 日本 707人
10位 北朝鮮 687人
次に各国の国会議員数を調べてみました。上位10位は上記のとおりです。
出典:IPU(Inter-Parliamentary Union)https://www.ipu.org/
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