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コロナ禍が見せてくれたもの それぞれの国の得手不得手

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一向に収束が見通せないコロナ禍であるが、考えてみると、全人類が同時に同じ災禍に見舞われるのは、人類史上初の出来事ではないだろうか。そこでいやでも浮かび上がってくるのは、それぞれの国の得手不得手だ。

日本は、社会規範の強さに裏打ちされた衛生意識の高さ、国民皆保険や保健所などの社会インフラの充実もあって初期段階では感染者数を抑え込んだ。今でも、感染者数や死亡者数は国際比較でかなり低い水準にある。

反面、感染症が問題になって1年余り経ってなお、コロナ病床の逼迫に抜本的な対策は打たれず、早くからワクチン接種が予定されていながら、接種が始まっても会場や接種を担う人材の不足が問題になっている。そもそも感染が深刻な国からの入国の制限や、入国後の管理も徹底できていない。

対照的なのが米国だ。当初はコロナを見くびって大きな被害が出たが、ひとたびスイッチが入るや否や、圧倒的な開発・生産・兵站(へいたん)の能力にものを言わせてワクチンを大規模に投入、ゲームチェンジを果たしつつある。日本人にとっては面白くない連想だが、先の大戦の経過を想起させる。

英国も同じだ。昨年4月には感染爆発でジョンソン首相までもが生死の境に立ったが、ぎりぎりで態勢を立て直し、今や世界最速のワクチン接種展開で経済の正常化にあと一歩のところまで来ている。

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