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平等を正しく取り扱う難しさを考える コロナワクチン接種における平等の問題

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「平等」は正しい。改めて主張するまでもない。ただし、その取り扱いは難しい。

例えばジェンダー問題。欧米より男女平等で日本は遅れている。だが、中村敏子氏の『女性差別はどう作られてきたか』(集英社新書)によると、江戸期の日本社会は、当時の欧州と比べてむしろジェンダー格差は小さかった。

江戸期の日本は夫婦別姓が基本で、結婚後の女性にも財産権があった。明治初期までは女性戸主の家も相当数あった。一方、当時の英国では結婚した女性は夫の所有となり、財産権は没収された。

明治維新後、日本は妄信的に西洋の制度を採用した。欧州由来の原則は、男性への平等な選挙権付与だった。明治政府は1889年の衆議院選挙から25歳以上の男性(一定の納税)に選挙権を付与した。平等を男性の中だけでしか考えなかったため、男女間ではむしろ不平等が進んだ。

現代から見れば、この問題は男女を問わない万人の平等を目指すべきだったという“正解”がわかる。では、特定のポストの一定割合を女性に振り分けるクオータ制はどうか。その是非にはここでは踏み込まないが、世間で議論が分かれている。

平等なワクチン接種の幻

コロナ禍では自粛をめぐる負担の平等という問題が生じている。加えて、今最もホットなのがコロナワクチン接種における平等の問題だ。日本では、まず医療従事者と65歳以上の高齢者が平等にワクチン接種し、その後に広く一般国民へ接種を拡大する方針だ。だが、高齢者の中だけで見ても平等の確保は難しい。

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