米国ではバイデン氏への政権移行の準備が進んでいるが、政界の関心は次の選挙に移っている。2022年の連邦議会の中間選挙こそが、バイデン政権の命運を決する天王山だ。
民主党のバイデン氏にとって、誤算は大統領選挙と同日に行われた連邦議会選挙だった。多くの公約の実現には議会での立法が必要だが、圧勝が予想された民主党は予想外に苦戦した。多数党奪回を目指した上院で伸び悩み、与野党が拮抗。多数派を死守した下院でも、よもやの議席減となった。
民主党が上院で多数派になれるかは、当選に必要な得票数に届く候補がいなかったために来年1月5日にジョージア州で行われる決選投票に持ち越された。ここで民主党が敗北すると、バイデン氏は1989年に就任した共和党のブッシュ(父)大統領以来の、両院で多数派を背景にしない新大統領となってしまう。民主党では、1885年就任のクリーブランド大統領までさかのぼらないと前例がない。
決選投票で民主党が勝っても、バイデン氏の議会運営は容易ではない。上院での民主党の議席数は、副大統領となるハリス氏の1票で過半数となるギリギリの水準にとどまる。党内からの造反の可能性を考えると、富裕層増税などの公約は実現が難しくなった。
中間選挙は天国か地獄か
厳しい船出となるバイデン政権にとって起死回生の機会が2年後の中間選挙である。そこで民主党が議席を増やすことができれば、公約実現への視界が開けてくる。
民主党が期待を寄せるのは上院である。定数100人の上院では、2年ごとに3分の1が改選となる。22年に改選となる議席の数は、共和党のほうが民主党より多い。加えて、共和党の改選議席には、大統領選挙でトランプ大統領が苦杯を喫したペンシルベニア州など、苦戦が予想される議席が目立つ。
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