政府の観光業支援策として導入された「Go To トラベル」。感染再拡大で見直し議論が出る少し前、制度を使っていくつかの県に行ってみた。
観光地の人に聞くと、コロナ禍のピーク時に比べると観光客は戻ってきているとのことで、産業振興策政策としてはそれなりの成果を上げているようだ。一方、一時的なにぎわいでは覆い隠せない、追い詰められている地方観光業の現実も垣間見ることになった。
九州最南端の県で全国チェーンホテルに2泊した。2日目の昼時、何げなく部屋に戻ると自分の部屋のドアが完全に開いていた。清掃中かと思ったが、フロアにスタッフは一人も見当たらない。30分経ってもスタッフは来なかった。
フロントに連絡すると責任者が飛んで来て謝罪した。当初は「コロナ予防の換気強化策」との説明だったが、よくよく聞くと「清掃時には全室換気のためドアを開けているが、深刻な人手不足で清掃が進まなかった」という。
荷物を置いている部屋のドアを開けっ放しというのは、セキュリティー対策以前の話である。ただ、コロナを恐れる高齢の従業員が戻っていない中、宿泊客だけが増えて掃除もままならない事情を聞くと怒る気がうせた。
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