今年のマスターズは、谷原秀人の踏ん張りが心を打ちましたね。
いや、大会そのものは予選落ちに終わりましたが、その2週前の米国テキサス州のデル・マッチプレー選手権。その時期に谷原は世界ランクが60位で、50位までが出場できるマスターズの枠には入っていなかったんですね。ですから春先からランキングを上げるために世界各国のツアーに挑戦、このマッチプレーで4位に入りマネーランクが48位へ、これで出場権を得たわけです。
マスターズが10年ぶりになる谷原は、前回の予選落ちの雪辱を胸に、国内でも海外の試合でも、思いどおりのボールが出ると「これだったらオーガスタの13番のセカンドで使えるかな?」などと自問自答しながら戦ってきたはずです。これがゴルファーを成長させるんですね。私事ですが、マスターズには14回も出場して、1983年の19位が最高で満足した戦いができませんでした。でも、そのマスターズでの悔しさが自分に何かを学ばせてくれた、そう思っているんです。もうすでに谷原は「来年こそは」と思っているでしょう。
今年は、谷原秀人、池田勇太、そして松山英樹の3選手だけでしたが、日本ツアーから毎年5〜6人が出場できるようになると、世界のメジャー大会をもっと身近な大会に感じるようになるんでしょうね。
といった意味も含めて、昨年度から日本ツアーでは、ツアー経験のある歴戦の勇者たちに、試合のピンポジションを決めるコース・セッティング・アドバイザーを依頼しました。ピンポジションによってコースの味がガラッと変わり、試合展開もスリリングになるんです。ほんの1ヤードのピンの位置を右にするか左にするかによって、ショットの難易度がガラッと変わってしまうんです。
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