もう少し試合に出られるかなと思いましたが今年はわずか3試合。多くの方々に期待され日本ゴルフツアー機構の会長をお受けしたので当然のことではありますが。
それにしてもプロゴルファーとして50年と少し、プロゴルフ界の多くを知っているつもりではいましたが、立場を変えて現場を見ると知らないことも数多く、会長就任の際、「人を育む」をテーマに挙げましたが、自分自身が育まれているように感じるときもあるんですね。
選手たちも、私が会長になって選手に何をしたからという意味ではなく、選手たち自身が何かしなくてはいけない、そんな気持ちが芽生えているように思えるんです。
その一つに、トーナメント会場に来られるファンの方々に自発的にサインをする選手が多くなっているように見られます。私も若かりし頃は、試合に没頭するあまり、練習後のサインなどはあまり得意ではなかったのです。
しかし、世界各国のトーナメントで戦うようになり、そこで外国の選手が気持ちよくファンにサインはもちろんのこと、そのサインを渡すとき「サンキュウ」なんて言っているのを聞いて「サインをしてあげた人にサンキュウか」と違和感を覚えたこともありましたが、やがて「プロゴルフを、そして私を応援してくれてありがとう」という意味と思えるようになりました。
その後、アーノルド・パーマーが作り育てたチャンピオンツアーで戦うようになるんですが、選手のロッカールームには山のようにサイン用のペンが置いてあるんです。そうです、トーナメント会場に来るギャラリーで、サインをもらうためにポケットにペンを用意している方は多くありません。そこにいる選手の顔を見て、サインが欲しくなるんです。だったら選手がペンを持っているのがベスト。
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