ニューヨーク往復2万4700円。この航空券を発見すると同時に購入を決意した。迷っているうちにセールが終わり、涙をのんだことが何度あったか。とにかく即断即決である。
羽田発のデルタ航空は満席。エコノミークラスでもアイマスクなどのアメニティが配られるのはありがたい。年配の客室乗務員の素っ気ない対応は相変わらずだが、片道1万2350円でニューヨークまで行けて機内食や機内映画も無料。文句は言えない。
5年ぶりとなるニューヨークはホテル代が高騰していた。そのためペンステーション近くの民泊を選択する。60平方メートルで1泊約9500円だったが、ホテルなら5万円は下らない。家主は中国出身でニューヨーク大学に籍を置く女子大生。ファッション関係のブロガーで、ロンドンに滞在中らしい。ガーリーな内装の部屋に、ハイヒールが50足はある。生き馬の目を抜くような競争を強いられるニューヨークで、この靴は彼女にとっての武装なのだろうか。
チップ不要のレストラン
到着翌日は、2014年、ワールドトレードセンターの跡地に完成した「911メモリアル」へ。事件現場を見つめる市民の写真はどれも頭を抱えていたり、口を押さえていたりする。今ならどうだろう?と思っていたら、その写真をスマートフォンで撮影する若者がいた。
ワールドトレードセンターのがれきの撤去作業をした人の証言によれば、ほとんどをオフィスが占めたにもかかわらず、コンピュータやいすは見当たらず、鉄骨とコンクリートばかりだったという。崩落の過程で圧力により粉砕されてしまったのか。
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