「鉄ちゃん」と呼ばれる鉄道好きにとってジャカルタが熱い。そんな話を耳にして何年になるだろうか。2016年12月、そのジャカルタへ向かった。
13年ごろまで、ジャカルタ近郊の通勤電車はラッシュ時に屋根の上まで人が乗り、転落事故がたびたび起きていたという。しかし日本の中古車両が次々と送られるようになると、これらの旧型電車は引退し、屋根に人が乗ることもなくなった。
ジャカルタ市内にある駅のホームのベンチに座っていると、JR南武線などに使われていた205系が次々とやってくる。そういえば、若い男性が南武線でなくしたスマートフォンがジャカルタの車両工場で見つかり、本人の手元に戻ったという話が昨年ネットで話題になった。
正面が警戒色の赤で塗られ、投石から運転台を守るために前面のガラスが金網で覆われている以外は、日本の姿のままである。もちろん全車両エアコン装備だ。
線路沿いにはスラム
日本からジャカルタへは、205系だけでも500両近くが導入された。当然、古い車両はお払い箱となる。日本であれば解体工場に行くが、そこはインドネシア。ジャカルタから約100キロメートル南東にあるプルワカルタという町に鉄道の墓場が存在するというので、半日かけて見に行くことにした。
ジャカルタからアジア・アフリカ会議の行われたバンドン行きの特急に乗る。この区間は、インドネシアと中国の合弁会社が高速鉄道の建設を計画している区間でもある。
シートの間隔は日本のグリーン車並みの広さで、リクライニングの角度は深くゆったりできる。ただシートが安定しない。特急に2時間乗って約683円だから文句はつけられないが。
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