先日、家で飼っているウサギが夜間に急病になった。幸い、深夜でも診てくれるペットの救急病院に連れていって事なきを得たが、夜遅くまで働く獣医やスタッフの皆さんには本当に頭が下がる。このように、夜間に人々が働いてくれることで私たちの生活の利便性が大きく向上しているのは間違いない。
総務省の「社会生活基本調査」によれば、2011年の平日に深夜3時時点で働いていた人は約156万人に達する。その5年前は約132万人、10年前は約126万人なので、最近になって大きく増えている。また、人口の変化を調整すると、この時間帯に働く人は20年間でおよそ1.8倍になっており、ほかの夜間の時間帯よりも大幅に増えた。これは男女ともに当てはまるが、男性よりも女性のほうが顕著に増加している。
こうした深夜の仕事が増えてきている背景としては、24時間営業の店舗の増加や、看護や介護のニーズ増大、グローバル化によって深夜に海外対応をしなければならない人が増えてきたことなどが挙げられる。そして、そうした仕事に従事する人の多くが、シフトワーク(交代勤務)という働き方をしているものと思われる。今後の経済のサービス化や介護分野の拡大傾向を考えると、シフトワーカーはさらに増えるだろう。
長時間労働と同様に、シフトワークも健康にマイナスの影響を与えることは広く知られるようになってきている。代表的な問題として、睡眠障害がある。米国ウィスコンシン州の調査結果が今年の医学雑誌に掲載されたが、それによるとシフトワーカーは通常勤務に比べて不眠症である割合、睡眠不足である割合、眠気を催している割合がいずれも高かった。これは、体内時計の機能がシフトワークによって狂うことが原因と考えられる。それに加えて、シフトワーカー群ではBMI(体格指数)が高く、過体重の状態の比率が高かった。しかも、そうした睡眠障害の発生は、うつ状態を発生させる原因となりうることが知られている。
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