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エースばかりを集めた夢のチームに失敗が多い訳 組織力を決めるのは他者への心理的安全性にある

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  • 酒井 穣 株式会社リクシス 取締役副社長CSO

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各所からエースを集めてきたチームはさぞかし大成功を収めると思いきや……(写真:takeuchi masato/PIXTA)

どこの組織にもエース級とされる人材がいる。そうしたエース級の人材を集めて「ドリームチーム」が結成されることがある。しかし、そうした「ドリームチーム」は期待された成果をあげられないことが多い。そんな実例を、身近で経験したことがあるのではないだろうか。この背景は、どのように考察することができるだろう。

あなたが、ニワトリを飼育する農家のコンサルティングをしていたとする。そこで「よりたくさんのタマゴを生産するには、どうしたらよいですか?」とアドバイスを求められたとしよう。

過去にどれだけの数のタマゴを産んだのか、データを見ればわかるようになっている。当然のことながら、ニワトリによって、とてもたくさんのタマゴを産むニワトリもいれば、あまりタマゴを産まないニワトリもいる。

たくさん産むニワトリだけを集めると生産性低下

そんなデータを見ながら、もし、あなたが「タマゴをたくさん産む、生産性の高いニワトリ(=スーパー・チキン)だけを個別に選別し、その子孫の割合を増やしていけば良い」と考えたなら、それは最悪の間違いとなる。動物科学者ウィリアム・ミュアは、実際にこの実験を行った。そして、スーパー・チキンだけで構成されたケージでは、激しい喧嘩が発生し(喧嘩でエネルギーを消費してしまうため)タマゴの生産性が大幅に低下することを突き止めたのである。

個体レベルで高い生産性を示すスーパー・チキンは、要するに、利己的で攻撃性が高いニワトリだ。こうしたニワトリは、他のニワトリを平然と攻撃し、そこから資源を搾取する。確かに、こうした資源の搾取によって、個体レベルでの生産性は高められる。しかし、組織を構成するメンバーが、そんなスーパー・チキンばかりになると、生産性は個体レベルでも下がってしまうのである。

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【生産性は個体レベルでなく組織レベルで測定する必要がある】

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