「話題豊富な人」が日々実践するネタ発掘の超技術 やりがちな話題のストック、共通点探しはNG

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雑談が苦手な人、3つの切り口で考えてみるとよいかもしれません(Fast&Slow /PIXTA)
雑談の話題になりそうなネタをストックしたことはないだろうか。しかし、実際に相手を前にすると頭が真っ白になる……。そんな雑談ベタな人は、「木を見て森を見ず」の状態になっていると、『ストレス0の雑談』を上梓した精神科医・産業医の井上智介氏は言う。
雑談における土台は、人の心理である。自分と相手、お互いにリラックスした状態でなければ、雑談を楽しむことはできない。精神科医の知見をベースに、「ストレス0の雑談」の方法を、同氏に聞いた。

 

「雑談が苦手」と思っている人は、「話題が出てこない……」と悩んだことがあるのではないでしょうか。もしかすると、「盛り上がる話題50選」などを調べた経験がある人もいるかもしれませんね。

結果はどうでしたか? おそらく、たくさんインプットしたはずなのに、いざ実践となると頭が真っ白になって、覚えたはずの話題が頭に浮かばなかったのではないかと思います。

たしかに雑談では、どんな話題を出すかというポイントも大切です。しかし、話題をストックしても、そのキーワードが適する場面に遭遇しない限り、その効力は発揮できません。

今までたくさんのテクニックを学んでも悩みが解消されなかったのは、「木を見て森を見ず」の状態になっていたからなのです。そこで、どのような相手でも、どのような場面でも使える、話題のポイントをご紹介します。

初対面では「所有・所属」を話題にする

雑談でストレスを感じる場面は、初対面の人やあまり接点のない人が相手のときが多いと思います。

相手が興味を持ちそうな、馴染みのある話題が適していることはわかるでしょう。ただ、そう言われても、初対面の人の「馴染みのある話題」なんてわからないと思う人もいるのではないでしょうか。

実は、ここでのポイントはたった1つ。「相手が所有・所属しているものを話題にする」ことです。

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井上 智介 産業医・精神科医

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いのうえ ともすけ / Tomosuke Inoue

島根大学医学部を卒業後、さまざまな病院で内科・外科・救急科・皮膚科など、多岐の分野にわたるプライマリケアを学び、2年間の臨床研修を修了。その後は、産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動している。産業医として毎月約40社を訪問。精神科医・健診医としての経験も生かし、健康障害や労災を未然に防ぐべく活動。精神科医として大阪府内のクリニックにも勤務。うつ病、発達障害などを中心に、精神科疾患全般に対応。すべての人に「大ざっぱ(rough)」に、「笑って(laugh)」人生を楽しんでもらいたいという思いから「ラフドクター」と名乗り、SNSや講演会などで心をラクにするコツや働く人へのメッセージを積極的に発信中。

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