コロナの今「空いている新幹線」選ぶプロのコツ 「東京~新大阪」ならどれに乗るべきか
それでも、個人レベルで努力できることがある。
空いている列車や車両を選ぶコツがある
EX予約などでは、スマホでシートマップを確認して、混雑状況を確認しながらチケット購入できる。より空いている列車、より空いている車両を探して、ほかの乗客となるべく離れた席を指定する。どこまで気にするべきかわからないが、わからないからこそ最善の選択を考える。
空いている列車や車両を選ぶにはコツがある。
東京―新大阪であれば、山陽新幹線に直通する列車よりも、直通しない列車のほうが基本的に空いている。東京駅から乗る場合には新大阪駅止まりを探し、新大阪駅から乗る場合には当駅始発を狙う。理由は明らかだ。山陽新幹線区間を乗車する人がいない分、利用者が少ないためだ。
「のぞみ」の本数は多い。1時間当たり最大12本にもなり、いちばん短いところでは3分間隔にもなる。高速列車が3分間隔で運行されるのは驚異的だが、山手線とは違い、ダイヤにはバラツキがある。
そもそも、「ひかり」「こだま」があるため、「のぞみ」は等間隔に運行できない。当然、間隔が広がった後の列車は混雑しやすく、短い間隔の後の列車は空いている。
在来線とは違い、「のぞみ」は臨時列車が多く、日によってダイヤが大きく変わる。利用が多い日には臨時列車も増えて、少ない日には臨時列車が減らされる。こうして列車本数を調整しているのだ。そのため、空いている列車も日によって変わる。
混雑状況によっては、予定外の臨時列車を出すこともある。これは狙い目である。
定期列車は混雑しやすい。その中でも、覚えやすい列車は特に乗車率が上がる。その典型が、東京駅を毎時00分に発車する「のぞみ」である。東京駅00分発の「のぞみ」は、ほとんどが新大阪駅止まり。新大阪駅止まりは比較的空いていると述べたが、00分発は例外だ。
乗車率のバラツキには、多くの要素が絡んでいる。
原則として、朝晩などの混雑する時間帯は避けたほうがいい。しかし、日中は列車本数も少なくなるので、空いている時間帯に空いている列車が走っているとは限らない。臆測で判断せず、実際にシートマップを確認することが重要だ。