身長100cmで「2児の母」となった女性の人生観

早稲田大学で学び、2度の留学にも挑んだ

次に行ったデンマークはアメリカほどハード面が整っていないが、人々が助け合って補っている。何より人を大切にする姿に感銘を受け、自然とこう思えた。

「危ない思いをしてまで自分で全部やらなくても、ヘルパーさんに頼れるところは頼ってもいいかな」

障害者にこそ子育てをすすめたい

今は朝3時間、午後は2時から9時までの7時間。合計10時間、19歳~57歳まで10人の女性ヘルパーに、交代で来てもらっている。

夏子さんは素早い動きができないので、動き回る子どものオムツ替えは難しい。危ないよと子どもを片手で抱っこして止めることもできない。料理も大鍋でたくさん作るのは難しいので、切り方まで指示をして作ってもらう。子どもが熱を出しそうなときは、ひとりでは病院に連れて行けないので、先を見通してヘルパーを確保しておく……。

いちばんつらかったのは、2人目を産んだ直後だ。2、3時間おきの授乳にオムツ替えと、ただでさえ大変な時期なのに、当時、夜勤の仕事をしていた夫の帰宅は連日、夜中の2時、3時──。

「ヘルパーさんが夜9時に帰ったあとは、私ひとりで赤ちゃんと2歳児を見ていて。何かあったらどうしよう、すぐ救急車を呼ぼうとか、ずっと気を張っていたので、ホント、大変でした」

ヘルパーは自治体や派遣会社を通じて頼むのが一般的だが、夏子さんは自分で探している。子育ても頼むため相性が大事で、信頼関係を築きたいからだ。

そのひとり、介護福祉士の佐藤沙安也さん(27)とは10年以上の付き合いだ。佐藤さんが通っていたフリースクールで大学生の夏子さんがスタッフとして働き始め、知り合った。佐藤さんが16歳でヘルパーの資格を取ると、すぐ夏子さんから声がかかった。

「昔からなっちゃんは天真爛漫で、可愛いんですよ。今も家で子どもと一緒にいると、ときには、なっちゃんが私のひざの上に乗ってきたり、わざと“沙安也がマッサージしてくれないと嫌だ~”とゴネてみたり(笑)。私のほうがずっと年下なのに、甘えん坊キャラなんですよ」

故郷・沖縄でご主人とお子さんと(写真:週刊女性PRIME)
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