「麺料理というより一人鍋に近いので、ゆっくり食べられるし自分で具材を選べる。春雨で麺がのびないのもポイントですかね。でも、それだけでここまではやるのかというと、やっぱり不思議です」(櫻井さん)
カスタマイズできる楽しさは、間違いなく魅力のひとつだ。前回とは違う具材を選んだり、気になる食材を試してみたり、自分なりの楽しみ方を見つけることで何度も通いたくなるのだろう。ただし、具材を選ぶ工程は、初めての人にとってはハードルにもなる。2人も、ルールがわからないまま1人で来ていたら戸惑ってしまったかもしれないと笑う。
今回の体験を通じて2人が高く評価したのは、料理そのもののクオリティーだった。単にSNSで話題になっているだけではなく、しっかりと本格的な味わいがある。
「ちゃんと美味しいんですよね。食材もきちんとしているし、味のクオリティーは高いと思います。そしてしっかり辛いのもビックリしました」(櫻井さん)
櫻井さんは、カレーの世界でも、刺激のある味が人を引きつけることがあると話す。食べた瞬間に印象に残り、汗をかき、しっかり食べたという満足感が得られる。そうした体験が、また食べたいという気持ちにつながるのではないか。
麻辣湯の場合は、そこに具材選びの楽しさや、一人鍋としての手軽さも加わる。味だけではなく、食べるまでの過程も含めて楽しめることが、ほかの麺料理にはない特徴なのだろう。
最後まで残された「女性人気」の謎
それでも、なぜこれほど女性客を中心に熱狂的な人気を集めているのか。最後まで2人の答えは「不思議」のままだった。甲斐さんは、今後いろいろな女性に「なぜ麻辣湯が好きなのか」と聞いてみたくなったという。
食のプロをもってしても、簡単には解き明かせない麻辣湯ブーム。今回わかったのは、少なくとも七宝麻辣湯が、想像以上に本格的で、グルメが食べてもきちんと魅力のある料理だということだ。
女性客を引きつける理由は、ヘルシーさなのか、カスタマイズの楽しさなのか、それともクセになる味わいなのか。もしかすると、そのすべてが組み合わさっているのかもしれない。



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