野菜をたっぷり食べられることや、春雨を選べることから、ヘルシーでマイルドな料理を想像する人もいるだろう。しかし、実際には辛さやシビれがしっかりと感じられ、食べた満足感もある。
櫻井さんは、麻辣湯を「麺料理というより鍋」と捉えたほうがよいのではないかと話す。麺を食べることが主役なのではなく、野菜や肉など、選んだ具材を楽しむ一人鍋。そう考えると、麺料理とは違った魅力が見えてくる。
さまざまな具材を自分で選び、スープとともに味わう。毎回違う組み合わせを試せるため、リピートする楽しみも生まれる。ラーメンのように決まった一杯を味わうのとは、そもそも料理の楽しみ方が違うのかもしれない。
それでも、2人にはひとつの疑問が残った。これほど本格的な味わいを、一般の女性客はどう受け止めているのだろうか。
「むしろ麻辣湯をきっかけに本格的な中国料理の味に親しんで、その後、別のガチ中華を食べたときに『これ、麻辣湯みたい!』と感じる人も出てくるんじゃないですかね」(甲斐さん)
甲斐さんは、そんな可能性を考える。つまり、麻辣湯を入り口に、それまでなじみのなかったスパイスや中国料理の味わいに興味を持つ人が増えているのかもしれない。
ヘルシーなイメージだけでは説明しきれない…
一方で、女性に人気の理由としてよく挙げられるのが、野菜をたくさん食べられることや、春雨によるヘルシーなイメージだ。ただ、2人はそれだけでは説明しきれないと考える。


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