ビッグ・テックに吹き荒れた「レイオフの嵐」
過去10年ほどの間、ビッグ・テックの企業たちは好調な業績が続き、それこそブラックホールのように人材を吸い込んだ。
パンデミックによって世界の時の流れが突如止まったかのように感じられた頃も、オンラインビジネスを基盤とするテック企業たちは、その成長をむしろ大幅に加速させていった。
そして、それは人材確保競争へとつながっていく。
毎週のように1000人を超える社員が新たに入社する様子を見て、私は驚くばかりだった。その勢いたるや、競合他社に人材を奪われないようにと「無差別採用」でもしているのかと思うほどだ。
そんな雰囲気は2022年に入ると一気に様変わりを始めた。経済の先行き不透明感が高まるにつれて、ビッグ・テック企業の人材管理がおろそかになっていると投資家たちの厳しい声があちらこちらで聞かれるようになった。
そして、ついには大規模なレイオフの嵐がシリコンバレーを襲う。
発端はツイッター(現在のX)だ。22年4月にイーロン・マスクによって買収されたツイッターは、その年末に社員7500名を対象とするレイオフを行った。一夜にして社員全体の80%を人員削減したことになる。


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