ストレスが与える免疫への影響
生理学者のハンス・セリエ以降、何万人もの科学者たちが、ストレス時に体内で何が起きているのかを解明しようと膨大な労力を費やし、画期的な冒険を繰り広げてきた。
その成果として現在では、いわゆる「闘争・逃走反応」――有害な出来事、攻撃、脅威に対する体の反応――が起き、ホルモン変化の連鎖によって体が興奮状態になることが知られている。
同様の連鎖反応は、実際に危険に直面したときだけでなく、交通渋滞に巻き込まれるなど、それほど脅威ではない状況でも起こる。脳幹の真上にある視床下部から「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)」が放出され、脳下垂体に向けたシグナルとなる。
脳下垂体は視床下部のすぐ下にある豆粒ほどの大きさの腺で、「内分泌系の司令塔」として機能し、ここで産生される多様なホルモンは血流に乗って全身に運ばれ、成長、血圧、エネルギー代謝から体温調節、痛みの緩和まで身体機能を調節する。


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