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女性芸人へのセクハラはなぜ笑えなかったのか? 「ちょっと嫌な触り方」とMCも苦言《オールスター後夜祭》炎上の本質

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オールスター後夜祭
オールスター後夜祭(写真:TBS公式)
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つまり、笑いを取ろうとして行ったことが、結果的には伝わらなかったということだ。もちろん、笑いを目的としていれば何をしても許されるわけではないが、今回の問題は行為そのものの是非だけでなく、お笑いのパフォーマンスとして失敗していたという観点からも考える必要がある。

“笑い”として成立していなかった

不快に思った視聴者が多かった理由は、今回の行為には笑いを成立させるための基盤が欠けていたからだ。何もない状態から、突然奇抜なことをやっても、ほとんどの場合は笑いにつながらない。笑いを起こすには、笑わせるための準備段階としてのフリ(前振り)があり、何かが起こった後には、それを面白く見せるためのツッコミやフォローがある。しかし、今回の場面では、そのどちらも十分に機能していなかった。

制限時間内に全員で壁を乗り越えるという生放送の企画の最中に、芸人たちが一丸となって目標に向かっているところで、何の前触れもなく突然セクハラ的な行為が行われたため、視聴者にはそれがどういう意味を持つのか、何を面白がればいいのかが伝わらなかった。

さらに、行為の直後には、司会の有吉や高山がその場で言及はしていたものの、制限時間が刻々と減っていく企画の性質上、進行を止めてまで厳しいツッコミを入れたり、本人を問い詰めたりすることは難しかった。

そのため、非常識な行動を取った芸人が周囲から批判され、断罪されるという形で視聴者の苛立ちや戸惑いが解消されることもなかった。結局、何のために行われたのかわからない行為が、十分に処理されないまま流れていってしまったのである。

バラエティ番組では、一見すると不適切な言動であっても、その前後の文脈や周囲のリアクションによって笑いに変わることがある。しかし、今回のようにフリやツッコミ・フォローが不十分であれば、視聴者の目には、ただ女性芸人の尻を触っているだけの行為として映ってしまう。

タコスに笑いを取る意図があったとしても、それが伝わらなかった以上、お笑いとしては失敗だったと言える。今回の騒動が示しているのは、過激なことをすれば笑いになるわけではなく、それを笑いとして成立させるためには、適切な状況設定や技術が不可欠だということだ。

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