中速コーナーでも恩恵は大きい。ひとつ高いギヤを選んでも失速しにくく、アクセルワークだけで車速をコントロールしやすい。そのぶんライダーはブレーキングやライン取りに集中でき、走り全体に余裕が生まれる。
しかも、排気量アップによって重ったるくなった感じは皆無。従来どおり軽快に吹け上がり、高回転域まで気持ちよく回り切る。400の軽さと爽快感はそのままに、必要なところだけ力強くなった。これが451cc化の最大のメリットだろう。
シャシーの完成度も高い。切り返しは軽く、リーン開始からフルバンクまでの動きもじつにニュートラル。排気量だけを後から増やしたというより、最初から500ccスポーツとしてまとめ上げられたような自然さがある。
ブレーキングでもフロントの沈み込みは穏やか。アシスト&スリッパークラッチのおかげで、強めのシフトダウンでもリアが暴れる気配はなく、ブレーキをある程度奥まで残しながら旋回へ持ち込むようなスポーティな走りにも応えてくれる。
Zは操る楽しさ、Ninjaは攻める楽しさ
続いてNinja500へ乗り換える。
基本性能は共通なのだから、それほど変わらないだろうと思っていたが、走り出してみると印象は想像以上に違った。セパレートタイプのハンドルとフルカウルによって、自然と前輪へ荷重をかけやすい。とくに高速コーナーでは、フロントタイヤを路面へ押し付けながら旋回していく感覚が強く、ラインを決めやすい。旋回中の安定感ではNinja500が一枚上手と見た。


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