足まわりも正立フォーク+リンク式リアショックというオーソドックスな構成ながら、エンジン特性に合わせて最適化。アシスト&スリッパークラッチも標準装備され、スポーツ走行での激しいシフトダウンでも車体の安定性を保ってくれる。
そして、Z500とNinja500は、同じプラットフォームを持つ兄弟車でありながら、キャラクターは意外なほど違う。Z500は上体が起きたポジションとワイドなハンドルによって、ライダーが積極的に車体へ働きかけていけるストリートファイター。
一方のNinja500はフルカウルと適度な前傾姿勢によって、高速域での安定感とマシンとの一体感を高めたスポーツモデルだ。同じエンジン、同じ基本骨格でも、味付けはしっかり作り分けられている。
たった52cc。でも走れば違いは明快だ
今回の試乗ステージはサーキット。まずはZ500でコースインする。数周も走れば、従来のZ400との違いはすぐにわかった。とくに印象的なのがコーナー立ち上がりだ。400では旋回スピードをなるべく落とさず、回転をしっかり合わせて加速につなげたい場面でも、500ならアクセルを開けた瞬間からグッと前へ出る。
もちろん、リッターバイクのようにドカンと加速するわけではない。だが、約15%増したトルクは明らかにひとまわり線が太いし、アクセルに対する反応もピリッとしていて気持ちいい。最高出力は53PS/10,000rpmと、数値上は従来比わずか5PSのアップ。しかし、この“わずか”な差が効いている。ストレートでアクセルを全開にすると、加速の力強さはもちろん、高回転域での伸びにもひと回り余裕が感じられる。


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