不正の根本原因として最も多かったのは「牽制機能の低下または形骸化」で54%。次が「属人的な業務運営(業務のブラックボックス化)」で52%だった。
さらに驚くのは、損害額1億円以上の不正である。主体的な実行者のうち、役員が21%、管理職が48%を占めた。合わせて69%だ。
2社の例は決して特殊な話ではない
つまり、本来は止める立場にいる人たちが、当事者になっている。プルデンシャル生命やニデックで起きたことは、決して特殊な話ではないと言えよう。
では、なぜ止める役が止めなくなるのか。『「空気」で人を動かす』の著者として言わせてもらえば、原因は職場の空気にある。
空気は、次の3つの段階を経て、止める人を呑み込んでいく。
(2)注意する側が「空気を読めない人」になる
(3)黙っていることが、その職場の常識になる
それでは、一つ一つ解説していこう。
(1)は、どの会社にもある光景だ。成績のいい人が表彰され、会議で発言を遮られず、多少のルール違反も大目に見てもらえる。最初は小さな例外にすぎない。
成果を出している人ほど「自分は会社に貢献している」という意識が強い。だから「このくらいは許される」と考えやすい。周囲も「あの人は特別だから」と受け入れてしまう。


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