たとえば今日、子どもが学校で失敗をしたとします。親から見れば「後退」に見えるかもしれません。しかし、その「失敗」という経験を得た分だけ、昨日の子どもよりも今日の子どものほうが、人間として深みを確実に増し、成長しているのです。
反抗期で親にひどい言葉を投げつけてきたとします。親としては悲しいですが、それもまた「自我の芽生え」であり、「親からの自立」という大きな成長のステップを踏んでいる証拠です。昨日の「従順なだけだった子ども」よりも、今日の「自分の意志でぶつかってきた子ども」のほうが、大人への階段を確実に一段登っている、そう思いませんか?
つまり、「今、目の前にいる子ども」は、常に過去最高の経験値を持った「最新バージョンの子ども」なのです。
ご相談の息子さんも同じです。宿題をせずゲームをしている今日の息子さんも、昨日より何かを経験し、何かを感じ取った「最新版」の息子さんです。
だからこそ、根拠など探す必要はありません。
「生きている。成長している。だから、今のあなたが、過去一番最高だ」
そう決めることは、単なる親バカではなく、生命の倫理に即した正しい認識だと思っています。
子どもは親の「本心」を見抜いている
筆者のもとには、よくこのような相談が寄せられます。
「子どもが思うように勉強しません。どのような声かけをしたらいいでしょうか」
「朝起きられません。どう言えば動くようになりますか」


※ログイン後、コメント入力が可能です。