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ライフ #だから、ひとり暮らし

"60代バツなしおひとりさま"折原みとが慈しむ湘南のひとり暮らし、「あ、これでいいんだ」を伝えたい—100万部作家の今

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小説『時の輝き』が110万部のベストセラーを記録した折原みとさんの自宅を訪ねた(撮影:梅谷秀司)
  • 蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰
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この湘南の暮らしを愛し、「湘南3部作」(『制服のころ、君に恋した。』 『天国の郵便ポスト』 『幸福のパズル』)の舞台にもしてきた。一方で、八ヶ岳の家、茨城の古民家、横須賀のアトリエと、思いつきや縁に導かれて家を増やし、拠点は4つにのぼる。

心から愛する家があるのに、なぜ拠点を増やし続けるのか。話を聞くなかで繰り返し出てきたのは、「やりたくなっちゃう」という言葉だった。住まいも、趣味も、恋愛も、世間の“すべき”ではなく、自分の“やりたい”に従って選んできた人だと思った。

その選び方にこそ、年齢を重ねても自分を更新し続けるヒントがある。

吹き抜けが気持ちよい廊下は、幅を広げればホールとしても使える。このスペースにアンティークな家具などを置き、日中は“おうちカフェ”、夜はプライベートな“mito BAR”として楽しんでいる(撮影:梅谷秀司)
窓が多く、広々としたダイニングルーム。窓からは海が見える(撮影:梅谷秀司)

住み替えのきっかけは、枯渇の予感

住む場所とモチベーションの関係に折原さんが気づいたのは、湘南に移り住む前、東京での暮らしのなかでのことだ。

21歳でデビューしてから10年ほどは、仕事一筋だった。暮らしていたのは東京の中目黒。飲食店が多く、ほどよく緑もある街が大好きで、半径500メートルほどの中で12年に5回も引っ越した。

仕事も遊びも夜型で、描いて、飲み歩いて、昼間は寝る。ヒット作を連発し、スポットライトを浴びながら、折原さんは内心、危機感を抱いていたという。

現在の仕事場は、使いやすかった目黒の家の仕事場の広さや家具の配置を再現したそう(撮影:梅谷秀司)
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