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「数字に気を取られると間違える」ゴディバのフランス人社長が貫く「正射必中」の経営《30年以上続ける弓道の教え》

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ゴディバ
ベルギー王室御用達のプレミアムチョコレートブランド「ゴディバ」の挑戦とは?(写真:ゴディバジャパン)

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2026年に創業100年を迎えたゴディバ。実は世界のゴディバの中で、一番大きな市場と言われるのが日本です。
特にこの15年ほどで日本におけるゴディバのビジネスは飛躍的に大きくなりました。その立役者がゴディバ ジャパンの社長・ジェローム・シュシャン氏。シュシャン氏と日本との深いつながり、そしてなぜゴディバが新しい挑戦を続けているのか——。シュシャン氏の著書『挑戦するブランド、ゴディバ』より一部を抜粋してご紹介します。

初来日でヒッチハイク、30年以上続けている弓道

——そもそもフランス生まれの社長が、なぜ日本に住まわれることになったのか。日本への関心があったそうですね。

シュシャン 日本に初めてやってきたのは、1983年の夏、私が大学生だった頃です。未知のものに出合いたいと東南アジアを旅していて、最後にやってきたのが、日本でした。

最終目的地は日本と決めていました。もちろん東南アジアの国々も、ヨーロッパで育った私にはエキゾチックでしたが、日本への旅の目的はもっと精神的なものでした。アジアの極東の地である日本には、ヨーロッパの文化と違う何かがある。そんな予感がはっきりとあったのです。

そのきっかけとなったのが、書物で読んだ日本の禅の世界でした。禅の世界は、ヨーロッパの考え方とはまるで違っていました。

日本に着くと翌日、私は福井県にある永平寺に行くつもりでした。曹洞宗の開祖である道元禅師が開いた、禅の修行で有名なお寺です。それで東名高速道路の入り口に「福井」と書いた紙を持って立ち、ヒッチハイクをしようと考えました。

夜の8時です。高速道路の入り口に立つ外国の青年を乗せてくれるドライバーはいませんでした。日本ではヒッチハイクは無理なのか、と半分諦めかけていたとき、キャンピングカーに乗った男性が、車を停めてくれました。

福井までは行かないけれど、途中の御殿場まで車で同乗させてくれると言います。ありがたく同乗させていただきました。

【写真を見る】「数字に気を取られると間違える」ゴディバのフランス人社長が貫く「正射必中」の経営《30年以上続ける弓道の教え》(9枚)

車中でわかったのですが、その人は菅原義正さんという日本の有名なラリードライバーでした。その年の1月にパリ・ダカール・ラリー(現・ダカール・ラリー)に初参戦して、帰国したばかりだった菅原さんは、偶然にもフランスからやってきた青年を乗せたことをとても喜んでくれました。温泉に寄って、すき焼きまでご馳走になりました。

ジェローム・シュシャン Jérôme Chouchan /ゴディバ ジャパン代表取締役社長。 1961年フランス、パリ生まれ。HEC Paris経営大学院卒業。1983年、大学在学中に旅行で初来日。29歳で弓道を始める。フランス国立造幣局、ラコステ北アジアディレクター、LVMHグループ・ヘネシーのディレクター、リヤドロ ジャパン代表取締役社長などを経て、2010年ゴディバ ジャパン代表取締役社長に就任。革新的な新製品の開発やチャネル拡大戦略、マーケティング施策により多様化する顧客のニーズに応え、日本の業績を10年間で3倍に成長させた。 在日フランス商工会議所会頭。2010年国際弓道連盟理事就任、2013年弓道錬士五段取得。
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