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「数字に気を取られると間違える」ゴディバのフランス人社長が貫く「正射必中」の経営《30年以上続ける弓道の教え》

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ゴディバ
ベルギー王室御用達のプレミアムチョコレートブランド「ゴディバ」の挑戦とは?(写真:ゴディバジャパン)
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もちろん、弓道でも的の方向を捉えておく必要はあります。正しい射ができても、方向が間違っていれば、やっぱり的にはあたらない。

ビジネスも、方向性は大事です。これはコンセプトと言い換えてもいいかもしれない。その上で、あとは正しいこと、正しいプロセスをとにかく心がける。よい商品を作る。ニーズをしっかりと意識する。よいコミュニケーションを目指す。

実際、ゴディバで私がやってきたのは、これです。やるべきことにしっかり集中する。数字を取ろう、ビジネスを当てようではなく、正しいことをやる。それに集中する。そうすると、当たる。

数字のみを目標にしたことはありません。常に数字を追いかけるように社内にメッセージしたこともない。だから、5年で売り上げが2倍になった、などという表現が注目されるようになったとき、これはいけないと思いました。

なぜなら、それを目指していたわけではまったくなかったからです。結果的にそういう実績になっただけです。

(写真:ゴディバ ジャパン)

正しい経営をしていないと長続きしない

——もちろん数字を伸ばしたい、成長させたいと考えるのが経営者やリーダーですが、結果ばかり追い求めるのではなく、プロセスをこそ考えよ、と。

シュシャン 本来やるべきことに集中するということです。弓道もあてたいと思う気持ちが強くなりすぎると、本来やるべき正しい射ができなくなってしまう。目指すべきは、正しい射であって、そこにこそ集中すべきです。

ビジネスでも数字を上げたい、ビジネスを当てたい、ということにばかり気を取られると間違ったことをやってしまう。それよりも、「正射必中」を心がける。すごくよい商品、よいサービス、よい広告、よいチャレンジ、よい戦略。これを繰り返し、繰り返し、展開していく。

弓道でも、たまたま矢があたることもあります。でも、それは本来の力ではない。だから次はあたらない。これはビジネスも同じで、当たったとしても、たまたまだったのかもしれない。そうであれば、次があたるとは限らない。正しい経営をしていないと、長続きはしない、ということです。

あたることを意識したら、どこかでボロが出る。欲が出る。ところが、数字を意識していないと思わぬベストセラーが生まれたりする。まったく想像もつかなかったようなヒットが出てきたりする。

「チョコレートを飲む」という新体験を提供したショコリキサーは、日本向きのサイズと味わいを追求しヒット商品に(画像:ゴディバ ジャパン)
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