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「早く逮捕されろって思ってた」超有名YouTuber・ヴァンビ…"異常なほどの上昇志向"の源泉に「バンドで売れなかった経験」

6分で読める
 Vambi
(写真:ヴァンビ / Vambi YouTubeチャンネル)
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炎上すれば動画が見られる。批判するために見に来た人も再生回数としては同じ「1回」とカウントされる。YouTubeの世界では「悪名は無名に勝る」が大原則だ。もちろん、大きい不祥事を起こせばスポンサーを失ったり、チャンネルが停止されたりすることもある。しかし、その一線を越えない限り、多少嫌われてでも数字を取ることが合理的な戦略になる。

これはYouTuber本人の性格や資質だけの問題ではない。過激な言動によって注目を集め、その注目をフォロワー数や再生回数や収益に変換できるシステムが存在している以上、過激化する人間が次々に現れるのはある意味で当然なのだ。実際、YouTuberやインフルエンサーの世界では、迷惑行為、過激なドッキリ、暴力沙汰、女性問題、金銭トラブル、違法行為など、さまざまな問題が繰り返されてきた。

YouTubeやSNSは“競争を煽り立てる”メディア

YouTubeやSNSには、人間の持っている承認欲求や競争心や自己顕示欲を増幅させるようなところがある。その構造の中で、ヴァンビという人物を見ると興味深い。彼は「迷惑系YouTuber」だったわけではない。むしろ緻密に市場を分析し、企画を作り、数字を伸ばしてきた正統派の成功者である。だからこそ、彼にはYouTubeという世界の標準的な価値観が備わっている。

彼には異常なほどの行動力と上昇志向があった。失敗すればさらに大きな勝負をして、数字が落ちれば別のやり方を探す。世間から批判されても、次の成功によって巻き返す。その姿勢そのものは、ビジネスの世界では高く評価されるものかもしれない。しかし、成功を重ねれば重ねるほど、「自分の判断は正しい」「自分なら何をやってもいい」という感覚が強くなってしまう。

ヴァンビはYouTubeによって壊された人間だと言いたいわけではない。今回の容疑が事実だったとしても、その責任をプラットフォーム側に転嫁することはできない。個人の行動の責任は最終的には本人にある。

しかし、問題を起こすYouTuberが現れるたびに「本人のモラルが低かった」で片づけてしまうと、なぜ似たような人物が繰り返し登場するのかは説明できなくなる。

YouTubeやSNSは、人間の欲望を数字に変換して、競争を煽り立てるメディアだ。そこで勝ち続けようとする人間は、より大きな刺激を求める誘惑にさらされる。成功するために自分を強く押し出すことが求められる世界では、アクセルを踏む能力だけでなく、自分でブレーキをかける能力も必要とされるのだ。

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