返済額や残高は途中で変わっているため、実際の利息や手数料の総額はわからないが、小島が10年間にわたりリボ払いをしたのは事実だ。仮に180万円を年15~18%で10年間返済したとすると、利息や手数料だけで約170万~210万円に達する計算になる。借りた元金を上回る利息額だ。
小島は借金の元金180万円をどこかで意識しつつも、毎月の1万5000円の返済だけを考えていた。20代にとって180万円はそこそこ大きな借金だ。しかし、リボ払いにすると、目の前の返済額は小さくなる。若者が多重債務に陥らないように国民生活センターが注意を呼びかけているが、小島も、そのマジックにはまっていた。
年収が上がると借金も増えていく
小島は借金を返してから、2年ほどクレジットカードが作れなかった。しかし、正社員として働く小島の元に、ある日カードが作れるという連絡がきた。
「想像できますよね。実は、また同じことをやっちゃいました(笑)」
遊び方も変わり、今度は服ではなく、ガールズバーやキャバクラにもお金を使った。
「社会人だからか、利用枠も増えていて100万円ほどでした。それをまた満額まで使って、リボ払いに戻ります。カードの支払いが足りないときは、サラ金で借りて返す。完全に借金の自転車操業でした」
仕事は順調で、IT企業からエンタメ系ニュースメディア、アメリカでも人気の外資系企業と転職を重ね、年収も上がっていった。
「外資系企業には、2020年3月に入社しました。年収もかなり増えて650万円になり、福利厚生もめちゃくちゃよかったですね。ただ、クレジットカードがゴールドカードになったんですよ。限度額が上がりました。もちろん、枠は全部、使うんです」


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