昨日の結婚式の皿洗いは、交通費込み3時間半で5600円だったという。
「タイミーは『ライターとして面白そうな仕事が見つかるかも』とも考えますが、本音はお金が欲しいからですよ。タイミーだと、仕事が終われば即振り込まれます」
小島にこれまでの利用履歴を見せてもらった。タイミーを始めて約2年、合計額は86万4589円。平均すると月3万5000円ほど、多い月には11万円ほど稼いでいる。生活に困っているようには見えないが、なぜ、小島は即金の仕事を求めるのか。話を聞いていくと、学生時代に作った1枚のクレジットカードに行き着いた。
大学時代にクレカ3枚で借金180万円
小島に生い立ちを聞いた。
「普通の中流家庭です。父は、チェーン展開の飲食店を手がける経営者で、母はその店を一軒任されていました。高級車が一台あるぐらいで、家もそこまで大きくなかったです」
両親は浪費せず、堅実なタイプだった。小島は勉強も体育も、全部平均よりちょっと上ぐらい。公立の小中学校を卒業し、私立高校に進学した。
「高校1年で小学校から続けていた野球をやめました。ファッションに興味もあるし、坊主頭をやめて、オシャレして遊びたくなったんです。バイトもしていましたし、小遣いもその都度もらえたので、お金に困ったことはなかったです」
大学は経営学科に進んだ。
突然だが、初めてクレジットカードを作った日を覚えているだろうか。筆者の場合は大学卒業間近のころだったが「使ったら借金」だと考えて、最初は落ち着かなかった。しかし、小島は「自分の金が増えた」と思うタイプだった。
「『大学生でもクレカを持てるらしい』と、20歳ぐらいのころ、作ってみました。そしたらキャッシングといってお金が出てくるんです。やってることが、アホですよね(笑)。使える金額は自分の金だと思っちゃうんですよ」
ファッション好きだったので、大学3、4年のときに8万円もするアウターや気に入ったスニーカーを買いまくった。
「カードは3枚持っていて、服だけでなく何に使ったか覚えてません。全部のカードが半年で限度額までいったのでリボ払いをしていました。リボ払いなら月5000円くらい払っていればいい。ただ、払っているのは利息分だけなので元金はまったく減りません」
当時、大学生の小島は実家暮らしで家賃がかからなかった。カフェのバイトで月に6万円ほど稼いでいたが、遊興費もあり、元金は返せない。


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