有料会員登録
ライフ

70代は無理して何とか、80代はその無理がきつくなり、90歳で「もうやめた」——91歳・阿刀田高「知的へそ曲がり」のすすめ

9分で読める
直木賞作家阿刀田高さんの書斎
直木賞作家阿刀田高さん。91歳の作家の書斎(撮影:谷川真紀子 )
  • 蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰

INDEX

ひとり暮らしの住まいを訪ね、部屋に表れるその人らしい生き方や価値観を紹介する「だから、ひとり暮らし」。今回訪ねたのは、直木賞作家の阿刀田高さん(91)だ。

年齢を重ねれば、できなくなることが少しずつ増えていく。以前のように歩けない。細かな作業が難しくなる——それは誰にでも訪れる変化だ。一方で、年を重ねても失わずにいられるものはあるのだろうか。91歳の作家が暮らす書斎を訪ね、その頭の中をのぞいた。

【前編はこちらから】「死は無である」と言い切る直木賞作家・阿刀田高(91歳)が我が子に問うこと—約60年連れ添った妻を見送り、ひとり暮らし
連載の一覧はこちら

「海馬が勝手に記憶を断捨離していく」90代の知的生活

かつて家族で暮らした家屋にひとりで暮らす阿刀田さんは、今も書斎で仕事を続けている。そこにはいかにも文学者の仕事場らしい光景が広がっていた。

書斎はもちろん、編集者との打ち合わせに使ってきた客間にも本があふれている。壁を飾るのは、これまで阿刀田さんの著書の表紙絵を手がけた画家たちの作品。そこに旅先で手に入れた品々が、過ぎた時間のかけらのように置かれている。

阿刀田高(あとうだ・たかし)/1935年東京都生まれ。1978年『冷蔵庫より愛をこめて』で小説家デビュー。翌年『ナポレオン狂』で直木賞を受賞。妻・慶子さんとの間に3人の子どもがいる。2018年に文化功労者。近著に『90歳、男のひとり暮らし』『掌より愛をこめて―阿刀田高さいごの小説集―』(撮影:谷川真紀子)
【写真を見る】70代は無理して何とか、80代はその無理がきつくなり、90歳で「もうやめた」——91歳・阿刀田高「知的へそ曲がり」のすすめ(6枚)
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数