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ひとり暮らしの住まいを訪ね、部屋に表れるその人らしい生き方や価値観を紹介する「だから、ひとり暮らし」。今回訪ねたのは、直木賞作家の阿刀田高さん(91)だ。
年齢を重ねれば、できなくなることが少しずつ増えていく。以前のように歩けない。細かな作業が難しくなる——それは誰にでも訪れる変化だ。一方で、年を重ねても失わずにいられるものはあるのだろうか。91歳の作家が暮らす書斎を訪ね、その頭の中をのぞいた。
「海馬が勝手に記憶を断捨離していく」90代の知的生活
かつて家族で暮らした家屋にひとりで暮らす阿刀田さんは、今も書斎で仕事を続けている。そこにはいかにも文学者の仕事場らしい光景が広がっていた。
書斎はもちろん、編集者との打ち合わせに使ってきた客間にも本があふれている。壁を飾るのは、これまで阿刀田さんの著書の表紙絵を手がけた画家たちの作品。そこに旅先で手に入れた品々が、過ぎた時間のかけらのように置かれている。


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