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「パパとママになるんだね」34歳の春、Nさんは初めての妊娠を心から喜んだ。これから待ち受ける新生活に、夫婦で心が躍ったという。
しかしその妊娠は「胞状奇胎(ほうじょうきたい)」と呼ばれる異常妊娠だった。2度の手術に加え、抗がん剤治療まで受けることになったNさん。当初思い描いていた幸せな日々は、すぐには訪れなかった。
告げられた異常妊娠
「今まで大きな病気をしたこともなければ、婦人科系の病気にかかったり、生理不順に悩んだりしたこともなかったんです」
大学では4年間体育会系の部活に所属し、健康そのものだったNさん。2012年に新卒でメーカーに入社し、現在の夫とは社内恋愛を経て結婚。しばらく夫婦2人の生活を楽しみ、いよいよ真剣に子どものことを考え始めた23年の春、妊娠検査薬で陽性反応が出た。
すぐに産婦人科を受診するとエコーで胎嚢が確認され、医師からも「正常妊娠ですね」と告げられた。
「本当に嬉しかったです。その日の夜はちょっと背伸びしておしゃれなイタリアンに行って、夫婦でお祝いしました。これからパパとママになるんだねって。今思い返しても、すごく幸せな夜だったなあって思います」


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