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ライフ #知らない病

「想像を超える激痛」「妊娠禁止」順調な結婚生活を一変させた原因不明の"異常妊娠"…35歳女性が「母になる」夢を叶えるまで

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アウトドアやレジャーを楽しむことが多かったというNさん夫婦
アウトドアやレジャーを楽しむことが多かったというNさん夫婦(写真:本人提供)
  • 杉井 亜希 フリーランスライター/イラストレーター
  • 舛森 悠 総合診療医
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ところが喜びを分かち合った数日後、出血が始まった。心配になり再び病院を訪れると、「胎嚢は前回より成長しているから大丈夫」と説明され、止血薬を処方されたという。

「赤ちゃんが元気ならよかった!と思って、その日は安心して帰宅しました。でも、薬を飲んでも出血が止まらなくて……」

同時につわりのような吐き気も出てきたが、「つわりがあるんだから、お腹の子もきっと大丈夫」と思うことで、前向きな気持ちを取り戻せた。それでも連日の出血を不審に思い、Nさんは定期検診を待たずして再び病院を訪れた。

医師「すぐに手術が必要です」

前回より少し長めの内診をした後、医師から告げられたのは思いもよらない言葉だった。

「これは正常妊娠ではありません。胞状奇胎という異常妊娠で、すぐに手術が必要です」

胞状奇胎:受精時の染色体の組み合わせの異常により、胎盤のもととなる絨毛(じゅうもう)組織が異常に増殖し、子宮内が水ぶくれ状の組織で満たされてしまう異常妊娠の一種。500〜1000妊娠に1回程度の発症率とされている。
胞状奇胎が発覚した時のエコー写真(写真:本人提供)

「ホウジョウキタイ」という言葉を初めて聞いたNさんは、医師から説明を受けてもそれが何なのかすぐには理解できなかった。それでも、自分が良くない状態にあること、そして、妊娠を継続できないことだけは分かった。

「私って、今後妊娠できるんですか?」

そう尋ねると、医師からは「しっかり治療して治ったら、またチャレンジできる」と説明された。少しだけ安心したものの、その場で手術日を決めた帰り道、Nさんは涙を止めることができなかった。

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