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朝起きられず、学校にも行けない。そんな子どもの姿を前に、戸惑う保護者は少なくない。理解されにくい「起立性調節障害」と、どう向き合えばいいのか。AERA 2026年9月21日-9月28日合併号より。
朝起きられない、睡眠時間が極端に長い、立ちくらみやめまいといった症状がみられる「起立性調節障害」。本人にとってはつらいのだが、第三者には理解されにくい。
日本小児心身医学会のホームページには、「軽症例も含めて中学生の約10%と多くの子どもたちを苦しめている病気」と紹介されていて、「不登校の約3~4割が併存する」とも記されている。小学生でも約5%を占める、とも言われている。
東京都内の大手企業に勤める女性(50代)の息子は、中学校に入学後間もなくして、朝起きてこなくなった。その睡眠時間は異常だったという。
「オレだって行きたい」
「起こしても起きてこないし、夕方くらいまで寝ている状態でした。それこそ1日20時間くらい、眠っていました。昼間に電話しても出ないので、心配して家に駆け戻ったこともあります。そうなった理由がわからなくて、私も悩みました。
そういう状態が半年も続いたところで、病院で診てもらったら、起立性調節障害と診断されました」(女性)
初めのころは、学校に行きたくなくて起きてこないのだろう、と女性は思っていた。それを息子に問い質したこともある。
「それに対して息子は、『オレだって学校に行きたいんだ。なんで、わかってくれないんだ』と泣き叫ぶ状態でした」
ようやく診断がついたものの、薬を飲めば治るという類いのものでもない。
「無理に学校に行かせなくてもいい、と私のなかでは諦めがつきました。普通に中学に通って勉強する生活でなくても、この子なりの生活ができればいいと思えるようにもなりました」


