有料会員登録
ライフ

朝起きられないのは「怠け」ではない—「起立性調節障害」を経験した小児科医が語る「生活改善と保護者の向き合い方」

6分で読める
朝、子供を起こすママ
子どもが朝起きられないのは意志の弱さや甘えだと思っていませんか?(写真:Ushico/PIXTA)

INDEX

朝起きられず、学校にも行けない。そんな子どもの姿を前に、戸惑う保護者は少なくない。理解されにくい「起立性調節障害」と、どう向き合えばいいのか。AERA 2026年9月21日-9月28日合併号より。

当記事は、AERA DIGITALの提供記事です

朝起きられない、睡眠時間が極端に長い、立ちくらみやめまいといった症状がみられる「起立性調節障害」。本人にとってはつらいのだが、第三者には理解されにくい。

日本小児心身医学会のホームページには、「軽症例も含めて中学生の約10%と多くの子どもたちを苦しめている病気」と紹介されていて、「不登校の約3~4割が併存する」とも記されている。小学生でも約5%を占める、とも言われている。

東京都内の大手企業に勤める女性(50代)の息子は、中学校に入学後間もなくして、朝起きてこなくなった。その睡眠時間は異常だったという。

「オレだって行きたい」

「起こしても起きてこないし、夕方くらいまで寝ている状態でした。それこそ1日20時間くらい、眠っていました。昼間に電話しても出ないので、心配して家に駆け戻ったこともあります。そうなった理由がわからなくて、私も悩みました。

そういう状態が半年も続いたところで、病院で診てもらったら、起立性調節障害と診断されました」(女性)

初めのころは、学校に行きたくなくて起きてこないのだろう、と女性は思っていた。それを息子に問い質したこともある。

「それに対して息子は、『オレだって学校に行きたいんだ。なんで、わかってくれないんだ』と泣き叫ぶ状態でした」

ようやく診断がついたものの、薬を飲めば治るという類いのものでもない。

「無理に学校に行かせなくてもいい、と私のなかでは諦めがつきました。普通に中学に通って勉強する生活でなくても、この子なりの生活ができればいいと思えるようにもなりました」

2/3 PAGES
3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数