これからリノベーションを考えている人に向けて、TSUNさんはこうアドバイスする。「今使っている家電を書き出し、どこで使うか、家具をどこに置くか、将来どんな家電が増えそうかまで考えておいたほうがいい」とのこと。とくに収納やクローゼットのなかにコンセントを設ける場合は、なかに置くものまで想像しておくことが大切だそうだ。
もうひとつ、年月を感じるようになったのが水回りだ。予算を抑えるため、当時まだ築3年だった浴室やトイレ、洗面所は既存の設備をそのまま使うことにした。
「見た目はDIYで変えられるんですけど、構造的なところや電気設備は自分では手を入れられないし、水回りの耐用年数を考えると、そろそろ2回目のリノベーションを検討したいなと思っています」
ブログに書いていた「家のこと」が仕事になった
リノベーションをきっかけに、TSUNさんの仕事にも思いがけない変化があった。リノベーションの過程をブログ「ウチブログ」に書き続けていたTSUNさんは、その後、新たにYouTubeでの投稿をはじめている。
「動画編集のスキルをちょっと上げたいな、というところからスタートしました。最初は猫の動画を投稿していたんですけど、あんまり伸びなかったんです。でもいざはじめてみたら、それなりに伸びないとモチベーションが上がらなくて」
少しずつやる気を失いつつあったとき、周囲から「ブログで家について発信しているのだから、YouTubeでも家のことを投稿してみれば」と勧められた。
「確かにな、と思ってはじめたのが『ウチログ』というチャンネルです。それが想像以上に伸びて。伸びるから、じゃあ次の動画も投稿しなくちゃって(笑)」
2020年8月から、住まいや収納、DIYなどの動画を投稿するようになった。リノベーション後も家具や収納を見直してきた経験が、動画で発信する内容にもつながっていった。そして21年末、YouTubeを見た出版社の編集者から連絡が届く。TSUNさんは、それが商業出版のオファーだと知って驚いたという。
「収納とか家のことを発信するようになってから、本を出すことになったり、整理収納アドバイザーの資格を取ったり。そちらのほうに自分のスキルや仕事の幅がだんだん広がっていったのは予想外でした」


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