さらに風通しや採光の面でも、この間取りのよさを実感している。もともと独立していた寝室とキッチンをつなぎ、キッチンを壁付けにしたことで、リビングの出窓から寝室の窓までが一直線につながった。
「両方の窓を開けておくと、風が全部通るんですよ。風通しはすごくいいですね。寝室にいても、リビングのカーテンを開けると明かりが入ってきます」
キッチンも、実際に料理をするときの動きを考えて設計した。たとえば食洗機と食器収納を近くに配置するなど、毎日の家事でムダな動きが出ないよう細かなところまで考えられている。見た目の好みだけでなく、日々の動きに合わせてつくった間取りなのだ。
10年以上住んで気づいた、コンセントの失敗
もちろん、住んでみて初めてわかったこともある。
なかでも後悔しているのが、コンセントの位置だ。キッチンでは作業台の左側にコンセントをつけたが、右利きのTSUNさんがハンドミキサーなどを使うと、コードが作業スペースを横切ってしまう。シンクのなかで使おうとすると、コードがボウルに当たったり、水に濡れそうになったりすることもあるという。
コンセントの位置での後悔は、新しくつくったクローゼットルームにもある。リノベーション後に服を収納するシェルフを置いたところ、コンセントが完全に隠れてしまったのだ。
「クローゼットは、あとから自分たちでレイアウトを考えようと思ってたんです。リノベーションのときに、そこまでちゃんと考えていればコンセントの位置も変えられたのになって。そこはちょっと後悔ですね」
「置く場所はもうこれ以外考えられないから、コンセントを潰すしかない」と少々悔しそうな表情で笑う。


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