なかでも玄関は、賃貸に住んでいたころから狭さにいつも不満を感じていた場所だ。購入したマンションの玄関も狭く、壁と大きな靴箱に囲まれて圧迫感があった。リノベーションでは、隣の部屋の一部を取り込んで土間を広げ、室内窓を設けることにした。玄関をパッと開けたときに「ああ、やっぱりこの空間好きだな」と思えるように、明るく開放的な玄関を目指したという。
LDKでは、リビングに隣接していた部屋との間仕切りを撤去。夫婦2人の暮らしでは、部屋数を確保することよりも、ひと続きの広い空間にすることを選んだ。
キッチンは、もともとの対面式から壁付けに変更し、寝室へ直接抜けられるようにする計画に。さらに各部屋に分散していた衣類収納をひと部屋に集約し、クローゼットルームをつくることにした。
さて。ここまでTSUNさんの希望を中心に紹介してきたが、夫からはどんな要望があったのだろうか。聞いてみると、意外な答えが返ってきた。
「夫は、とくになにも言わなかったですね(笑)。打ち合わせには一緒に来てたけど、家のこともお金のことも、全部私に任せるという感じでした」
夫から任されたこともあり、間取りや内装についてはTSUNさんが中心となって決めていった。予算が限られているので、まだ新しく、そのまま使える浴室やトイレなどは既存のものを残し、費用をかける場所を絞った。それでも約450万円という予算は、依然として厳しい。そこでTSUNさんは、プロに任せる工事だけでなく「自分でできるところは自分でやろう」と決めた。
初めてのDIYにも挑戦、最終的な総額は約472万円
それまで本格的なDIYの経験はなかったが、工務店から「自分でやればその分安くなりますよ」と言われたことも後押しになった。自分にもできそうな作業には積極的に手を挙げ、工務店の社長と一緒にレンガを積み、壁の塗装に挑戦し、玄関の羽目板の塗装にも参加した。


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