「設計士さんと何度打ち合わせしても、なかなか思うような間取りが出てこないことがあって。言葉で『こんな感じ』『こんな雰囲気』と伝えても、お互いの頭のなかに浮かんでいるイメージが同じとは限らないんですよね」
たとえば「モダンな雰囲気」と伝えても、自分が考える「モダン」と設計者が考える「モダン」は違うかもしれない。そこで今回は、言葉だけでなく写真も使いながら、できるだけ具体的に希望を共有することにした。
要望書には、家族構成や日々の過ごし方、好きなインテリアのテイスト、手持ちの家具とそのサイズ、必要な収納量、採光や風通しについての希望などを記載。さらに玄関、キッチン、リビング、寝室など、場所ごとに理想に近い写真を集めて添えた。
「リノベーションの要望書って、自分の気持ちを整理する作業でもあります。頭のなかにはわーっと浮かんでるけど、言語化できなかったり、相手にうまく伝えられなかったりする。それが書くことによってはっきりできるし、自分でももう一段深く考えられるんです」
写真を集める作業は、自分の好みを改めて知ることにもなった。ドアはこれ、キッチンの面材はこれ、と気に入った部分を集めていくうちに、自分が繰り返し選んでいる色や素材、雰囲気が見えてきたという。
こうして「どんな家にしたいのか」を整理したわけだが、次に必要になったのが約450万円という予算のなかでなにを実現するか、その優先順位をつけることだった。
全部はできない。たくさんある希望のなかで優先した3つのこと
こうしたいという希望はたくさんあるものの、すべて実現するだけの予算はない。そこでTSUNさんが優先したのが「玄関を広くする」「LDKの間仕切りをなくす」「キッチンを一新する」の3つだった。


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