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大学病院の外科医から在宅緩和ケア医に転身後、18年間で2000人以上の在宅がん患者の終末期に寄り添い、最期を看取ってきた萬田緑平氏。
外科医時代はがん治療の最前線に立ち、濃厚な延命治療の果てに病室で亡くなっていく多くの患者に立ち会ってきた。長生きをすればするほど身体の自由が利かなくなり、家族の願いと医療の力で無理に生かされて、「ピンピンコロリ」は失敗する。そのプロセスは前編で詳しく述べている。
「病院死」と「在宅死」という真逆の看取りの現場を知る萬田氏が理想とする死に方は、ピンピンコロリではなく、余計な治療をしない「ゆっくりコロリ」である。
すべての死は年齢を重ねた「老化」が原因
「ゆっくりコロリの死の終着点は老衰です。老衰というと重篤な持病がない仙人みたいな超高齢者の亡くなりかたをイメージされがちですが、決してそうではありません。たとえがんなどの病気を発症していても、また病気が治っても、歩くことや食べることができなくなったら、誰でも老衰で天寿をまっとうしていると僕は考えています。それは若い人でも同様です。老衰という亡くなり方はお年寄りだけのものではありません」
死の終着点までのスピードは病気があると早くなるだけで、すべての死は年齢を重ねた老化が原因だと萬田氏はいう。


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